始まり

3/5
142人が本棚に入れています
本棚に追加
/380ページ
「おい!八雲! 俺たちだけ関わらせないなんて、お前!!」 グッと八神の襟首を掴み上げる。 留衣の表情からは相当な怒りが感じられる。 「留衣兄……。リーダー、ちゃんと理由、あるんだよね? だったら話して!」 泣きそうな、縋るような目を向けた速水に八神は軽くため息をついた。 「……仕方ないな。 留衣、手を離せ。」 「お前がちゃんと真実を話してくれるならな。」 「話すさ。 もう、隠し事は無しだ。 それに、ここからはお前たちの力も借りたいしな。」 フッと笑った八神を見て、留衣は大人しく手を離し椅子に座った。
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!