水谷夢

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    そんな水谷を見て、私は心が和んだ。きっと、水谷は気付いていないであろう、自分の存在の価値を。     「よかったね?ほら、練習行くよ!」     「ちぇー。…ねえ葵」     「んー?」     視線を再び水谷の方へ戻せばいつになく真剣な顔。一瞬どきりと胸が高鳴ったがすぐに表情は柔らかくなって、そして     「夢には葵もいたんだよ?一緒に、クリーム食べたよぉ」     なんて言って、にへ、と笑みを浮かべた。 その瞬間、私は、深い深いあまーい夢に墜ちて行く     甘い甘い夢に墜ちて     (水谷かわい過ぎー!)   (わっ!いきなり抱き着くなっつのぉ)
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