当て知らず

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「霊夢~、お茶まだかよ~」 「うるさいわね、まだよ」  雲一つない晴れた昼頃。  博麗神社にいつものように遊びに来た魔法の森に住む普通の魔法使い、霧雨魔理沙はいつものようにお茶を催促する。  大結界を管理する巫女、博麗霊夢はあまり来てほしくないという気持ちからか、来ると分かっていてもお茶の準備はしていない。 「あんたねぇ、毎日ウチにくるしかすることないの?」 「魔術の研究ならしてるけどな。知ってるか?発明ってのは九十九パーセントの努力と一パーセントの閃きで生まれるんだぜ」 「なら他の所に行きなさいよ。いつまでも同じことしてたって何の閃きも起きないわ」  ようやくといった感じで魔理沙が座っているちゃぶ台の上に二人分のお茶と水羊羹が出される。  魔理沙は、嬉々としながら水羊羹を一口で食べると親父臭い飲み方でお茶をすする。 「いやいや、こういう日常からふっと降りてくるんだよ」 「笑いの神様が?」 「私は芸者じゃないぜ」
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