当て知らず

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「まーりさー?」  魔法の森にたたずむ一件の家の前にフランはいた。まず魔理沙と一緒に遊びたかった。そして、しばらく泊まらせてもらいたかった。だから最初にここに来たのだが。 「まーりーさー!私だよー!」  こうやって何度も呼んでいるのだが一向に返事が帰ってこない。  窓はカーテンが閉められていて中の様子は分からない。 「まりさ!寝てるの?まーりさー!!」  三点リーダーしか帰ってこなかった。む~っと唸ると、目の前の扉を見つめる。まるでにらめっこしているかのように、じーっと見つめながら、右手をぎゅっと握る。  すると扉は何の前兆もなく破裂。バラバラと木屑を散らかして扉としての機能を果たさなくなる。  フランは鼻歌混じりに家の中に侵入すると魔理沙の姿を探す。  キッチン、リビング、バスルームにトイレ、研究室に最後は寝室。  彼女の求める姿はどこにもなかった。 「なんだ、いないのか」  そのままベッドに倒れこむ。すぐに睡魔がフランを襲い、意識が暗闇へと落ちていった。
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