□はじまり□

11/19
前へ
/80ページ
次へ
「あ、心ちゃん!来てくれたんだね!!」 将人が嬉しそうに話しかけてきた。 「俺、嫌われたかと思ったからさぁ~。よかった!」 将人がすごく嬉しそうに満面の笑みで言うもんだから、あたしは少しドキっとした。 『別に嫌ってはないですよ。あたし、朝は基本機嫌悪いで。なんかすいません。』 なんでか恥ずかしくてあたしは下を向いて話した。 -なんか…あたし全然かわいくない! そんなことを考えていると、将人が下から覗きこんできた。 あたしはびっくりして一気に顔が赤くなった。 それを見て将人が微笑む。 「ねぇ、屋上行こう!」 『え?…えぇ!?ちょっ!』 あたしの返事を聞かずに、将人はあたしの手を引いて走りだした。 途中、先生に会い、なにか怒鳴っていたが気にせず走った。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

277人が本棚に入れています
本棚に追加