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ハァハァ・・・
あーっ疲れた!!
膝に手を置き、肩で息をしているあたしの横で、将人はひとつも息を切らさずに大きく伸びをしている。
「「まさとーーー!!」」
屋上の奥から声が聞こえた。
「あー何でいるんだよ」
将人は独り言を言い、声がするほうへ歩いていった。
-誰!?つか、あたしは…?
あたしは一人、屋上の入り口で突っ立っていた。
「将人!誰?この子!」
将人より背が小さく、けど顔だちはかっこいい人がしゃべっている。
『こんちわ。』
あたしはとりあえず挨拶をした。
「こんちわ!俺、シュウって言うんだ!」
坊主だけど、イケメン…
すごく優しそうだな。
「おい、シュウ!勝手に話しかけんなよ!!」
なぜか将人はシュウに怒っていた。
将人とシュウが言い合っていると、ぞろぞろと奥から人が出てきた。
「お!噂の心ちゃん?将人やれんね~!!俺はダイ。よろしくね!」
ダイはあたしとあまり身長が変わらない。ツイストをかけているのが特徴。
「俺はカズ!」
大きな目で、きれいな栗色の髪をしている。
制服がH高のやつなんだけど…
あたしは気にしない事にした。
他に、崇(たかし)・比呂(ひろ)・マサと言う人がいた。
屋上は、みんなの溜まり場らしい。
そこらじゅうにタバコの吸殻が落ちていた。
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