□はじまり□

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ハァハァ・・・ あーっ疲れた!! 膝に手を置き、肩で息をしているあたしの横で、将人はひとつも息を切らさずに大きく伸びをしている。 「「まさとーーー!!」」 屋上の奥から声が聞こえた。 「あー何でいるんだよ」 将人は独り言を言い、声がするほうへ歩いていった。 -誰!?つか、あたしは…? あたしは一人、屋上の入り口で突っ立っていた。 「将人!誰?この子!」 将人より背が小さく、けど顔だちはかっこいい人がしゃべっている。 『こんちわ。』 あたしはとりあえず挨拶をした。 「こんちわ!俺、シュウって言うんだ!」 坊主だけど、イケメン… すごく優しそうだな。 「おい、シュウ!勝手に話しかけんなよ!!」 なぜか将人はシュウに怒っていた。 将人とシュウが言い合っていると、ぞろぞろと奥から人が出てきた。 「お!噂の心ちゃん?将人やれんね~!!俺はダイ。よろしくね!」 ダイはあたしとあまり身長が変わらない。ツイストをかけているのが特徴。 「俺はカズ!」 大きな目で、きれいな栗色の髪をしている。 制服がH高のやつなんだけど… あたしは気にしない事にした。 他に、崇(たかし)・比呂(ひろ)・マサと言う人がいた。 屋上は、みんなの溜まり場らしい。 そこらじゅうにタバコの吸殻が落ちていた。
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