277人が本棚に入れています
本棚に追加
いつもの様に、先輩の入口から入るあたし。
そして、いつもの様にスカートを短くし、前を向くと、目の前に1人の男の人が立っている。
-この人知ってる-
そう思った瞬間、
「おはよう!元気?」
男の人が話しかけてきた。
男の人は、背が高く、髪は坊主。
両耳には小さいけれど高そうなピアス。
短ランに腰パン。
見た目はイケイケ。
あたしは黙りこんだ。
すると、相手からまた話しかけてきた。
「俺、将人って言うんだ!」
『はい。知ってます』
あたしは無表情に応えた。
「あ、知ってる?俺も知ってる♪心ちゃんでしょ??」
『あ、はい。』
―なんであたしの事知ってんの?つか、あんたの事知らない人いないでしょ―
疑問をもちながら答えた。
そう。将人を知らない人はこの学校にはいない。
将人は、男子の中で中心的存在。
先輩、同期生、後輩…
他校からも信頼されている。
将人の周りには、いつも人がいて、
いつもバカ騒ぎしてる。
そんな人が何の用!?
あたしは将人をじっと見た。
最初のコメントを投稿しよう!