□はじまり□

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いつもの様に、先輩の入口から入るあたし。 そして、いつもの様にスカートを短くし、前を向くと、目の前に1人の男の人が立っている。 -この人知ってる- そう思った瞬間、 「おはよう!元気?」 男の人が話しかけてきた。 男の人は、背が高く、髪は坊主。 両耳には小さいけれど高そうなピアス。 短ランに腰パン。 見た目はイケイケ。 あたしは黙りこんだ。 すると、相手からまた話しかけてきた。 「俺、将人って言うんだ!」 『はい。知ってます』 あたしは無表情に応えた。 「あ、知ってる?俺も知ってる♪心ちゃんでしょ??」 『あ、はい。』 ―なんであたしの事知ってんの?つか、あんたの事知らない人いないでしょ― 疑問をもちながら答えた。 そう。将人を知らない人はこの学校にはいない。 将人は、男子の中で中心的存在。 先輩、同期生、後輩… 他校からも信頼されている。 将人の周りには、いつも人がいて、 いつもバカ騒ぎしてる。 そんな人が何の用!? あたしは将人をじっと見た。
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