□はじまり□

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いくらバカなあたしでも、 そんな噂がある人の言うことなんか真に受けない。 『そうですね。』 冷たく言い、『じゃ。』と、立ち去ろうとする。 「あー待ってよ!」 行こうとするあたしの腕を将人が掴む。 『なんですか?』 冷めた目であたしは将人を睨む。 「…メアド…」 『え?』 「…っ…アド教えて下さい!」 将人とそう、叫んだ。 周りにいる生徒や先生が びっくりした顔で見ている。 この空気の中、断る事もできず あたしは小さく頷いた。
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