0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
2008年4月
魁は中学3年生になり いよいよ受験ムードが高まり始めた。
しかしやることが見つからないためにどの高校に進学するか決まらず、ただ勉強しているだけであった。
しかし魁が通う中学は進学校であり、魁もある程度の高校に進学できる成績であった。
夏休みになっても行きたい高校は決まらず両親も困っていたある日、ポストに学校案内が入っていた。
それはただのハガキでありしっかり見ないと案内だとわからない程であった。
案内には小さく「ゲームし放題❗❗」の文字があり、それを魁は見逃さなかった。
魁は幼稚園からずっと勉強ばかりさせられて嫌気がさしていた。
だから中学に入ってからゲームをやるようになったのである。
魁は勉強したくなかったためその高校を受験することに決めた。
受験方法が面接のみというのも魁の気をひいた。
面接当日、会場に着いた魁はとても大きなアリーナに案内された。
そこには既に多くの学生がいて皆、ワクワクしながら待っていた。
突然「今、ここにいる皆さんは全員合格です」と放送された。
どうなっているかはサッパリだが合格の喜びからそんなことはどうでもよかった。
入学式が終わり自分のクラスを確認した。「1年4組」
すぐに移動し教室の扉を開けた。
最初のコメントを投稿しよう!