悪魔降臨

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事務所の中央右よりに陣取り死んだ魚の様な目でギロリとこちらをみた田伏課長の口からは 世界の共通後である朝の挨拶 「おはよう」 の4文字は聞こえませんでした。 いつもなら笑い声の絶えないまるで大学のサークル (因みに私は専門学校卒なので大学のサークル活動は知りません) の様な楽しかった玉造店からは一切の私語と笑い声は消えまるで 中学生時代流行していた ビーバップハイスクール高校与太郎哀歌を映画館で見終え 気持ちが大きくなりメンチを切りながら繁華街を歩いていてたまたま正面から歩いて来た高校生と目が合い 正座させられカツアゲされている最中のようなうつむき加減でした。 その静寂を破ってくれたのがそう 現代に甦る太閤田島常務でした。
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