さくら

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春の穏やかな日差しの下 咲いた小さな白い花 初めて会った君のように ちょこんと咲いた恋の花 こんなに大きな樹の枝を 綺麗に彩る白い花 ずっとこのまま咲いていて 叶わぬ願いが胸を突く 君が僕から去ったあの日も こんな雨降る夜だった 冷たい雨に打たれながら はらはら散った恋の花 あんな咲いてたはずなのに 無くして知った愛おしさ ずっとこのまま咲いてると 信じた僕の浅はかさ 散った花びら集めても 同じ花はもう咲かない あの日の花はもう咲かない 君の代わりはいないけど 新たな愛に出会うため 僕は前見て歩いてく
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