4人が本棚に入れています
本棚に追加
「亜璃、亜璃は可愛いから大丈夫よ」
私がそう言えば亜璃は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑った。
ああ、私の可愛い亜璃。
小さい頃からずっと大切にしてきた私の愛しい宝物。
嬉しそうに笑うのは私の言葉のせい?
それとも、あの男に告白する事を決めたがら?
…私は亜璃じゃないからわからない。
「司先輩、ありがとうございました」
ありがとうなんて過去形で言わないで。
永遠なんてないのはわかってる。
亜璃があの男を好きになってから永遠を信じるのを止めたの。
だって、亜璃は私と一緒に居てくれないんでしょう?
亜璃、私の可愛い亜璃。
愛してるわ。
でも、それは貴女には言わない。
だって、困らせるだけだもの。
「亜璃、大好きよ」
「私も司先輩が大好きです」
もういいの。
貴女の好きと私の好きが違う意味を持っていたとしても。
貴女には幸せになってもらいたいから。
(ほらね、永遠なんてなかったでしょう?)(でも、私は信じていたかった)
最初のコメントを投稿しよう!