◎ほらね、永遠なんてなかったでしょう?

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  「亜璃、亜璃は可愛いから大丈夫よ」 私がそう言えば亜璃は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに笑った。 ああ、私の可愛い亜璃。 小さい頃からずっと大切にしてきた私の愛しい宝物。 嬉しそうに笑うのは私の言葉のせい? それとも、あの男に告白する事を決めたがら? …私は亜璃じゃないからわからない。 「司先輩、ありがとうございました」 ありがとうなんて過去形で言わないで。 永遠なんてないのはわかってる。 亜璃があの男を好きになってから永遠を信じるのを止めたの。 だって、亜璃は私と一緒に居てくれないんでしょう? 亜璃、私の可愛い亜璃。 愛してるわ。 でも、それは貴女には言わない。 だって、困らせるだけだもの。 「亜璃、大好きよ」 「私も司先輩が大好きです」 もういいの。 貴女の好きと私の好きが違う意味を持っていたとしても。 貴女には幸せになってもらいたいから。 (ほらね、永遠なんてなかったでしょう?)(でも、私は信じていたかった)  
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