○君を見つけ出した

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  「凛音、この町の屋敷に捕らえられてる妖怪を連れて来てくれ」 「何の妖怪だ…」 いつもと同じ時雨からの指令に凛音は小さなため息をつきつつもこの学校では指令を受ければ成功させたくてはならない為凛音は小さく頷いた。 「座敷童だ」 時雨の言葉にも凛音は驚かずいつものポーカーフェイスを保ったまま椅子から立ち上がる。 「なるほど、では薄汚い人間の方はどうする?」 「凛音の好きにすればいい」 「了解した」 時雨の笑みにも凛音は軽く答えながら校長室の茶色いドアを開けて出て行った。 「…ここか」 凛音が立っている場所は電柱の上。 複数のカラスとともに今回狙っている屋敷を電柱の上から見下ろす。 「さっさと連れて行くか」 凛音が合図したと同時に無数のカラスが屋敷の周りに居る警備員に襲いかかった。 「なっ、何だ!?」 「なぜこんなにもカラスがっ…!」 警備員は突然襲って来たカラス達に驚き、棒でカラス達を追い払おうとするが凜音に命令をされているカラス達は警備員をつついてる。 警備員が怯んでる隙に凜音は屋敷の中に入って行った。 「…つまらないな」  
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