○君を見つけ出した

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  凛音は思わず目の前にいる少女に目を奪われた。 ――なんて可憐な少女なのだろう。 体には傷がたくさん付いていたが、怯えて涙をこぼしてる大きな瞳、見ただけでもわかる綺麗な髪、まだ幼さが残っているが肌白い体、少女の全てが凛音にとって魅力的に感じた。 「妖怪なんて化け物は人間様に飼われるもんなんだよ。 だれもお前みたいな化け物を助けには来やしない」 中年男の言葉も聞こえてない、いや…聞こうとしないで耳を塞いでる少女に男は更に苛立ちを感じた。 「生かして貰ってるだけで有り難いと思え!!」 男の振り上げた鞭を見ればまた打たれると思ったのであろう少女はぎゅっと目を瞑った。 だが、いつまでも来ない痛みに少女が恐る恐る目を開けると凛音が男の腕を片手で抑えてる姿が目に入った。 「だ、れ…?」 凛音が誰か知らない少女には凛音も敵に見えてしまうのだが、なぜか少女は安心した気持ちになっていた。 「死ね、薄汚い人間め」 少女に一回優しい視線を送ると次は男に冷たい視線を向け、話す暇も与えずに男の胸を持っていた剣で貫いた。  
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