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小さい頃から亜璃が大好きだった。
優しい女の子。
「司ちゃんっ」
いつもいつも、亜璃は私の後をついて来ていたよね。
そんな亜璃を見て亜璃は男共から金魚のフンとも言われてたわね。
もちろん、亜璃を馬鹿にした男は全員ボコボコにしたけど。
「私、司ちゃんと永遠に一緒に居るっ。 司ちゃんは私を守ってくれるよね?」
信じてなかった永遠なんかを亜璃に言われたら信じたくなった。
有りもしない永遠なんかを……。
「司先輩」
中学に入ってからは私を先輩って呼ぶようになったのよね。
私は亜璃が私から離れてしまったようでそう呼ばれるのが嫌いだった。
でも、それを言ってしまえば亜璃が悲しんでしまう事を私は知っていたから言わなかった。
……いえ、言えなかったの方が正しいわ。
「司先輩、実は私…」
ああ、私の可愛い亜璃。
永遠に一緒に居たいって言ったのは亜璃なのよ?
でも、亜璃があの男を愛しているのを知ってるわ。
あの男と亜璃が両思いだと言う事もわかってる。
もう、知らないフリは出来ないの。
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