第三話:超弩級の相棒

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三人の様相は様々であった。 一人は、全身を紅い甲冑を纏い顔当てで顔を隠した武者のような出で立ちをした男、 もう一人は、褐色の肌に銀髪の女で露出の多い紅いボンテージを纏い最後の一人は、 神官の洋装をしているがどうも丈が長く今にも倒れそうだ。 それと同じく印象的なのは、 ブラウンの髪に馬のような耳をクルクル回し如何にも気弱そうな少年である。 この三人こそ獄帝会四幹部……………の三人だ。 三人は、阿修羅像の前に 止まるとキョーテー兵達と同じく手を翳した。 「我らの偉大なる悪霊の王 獄帝エンマー様……現世征服のご報告を致します」 褐色の女は、阿修羅像をエンマーと呼ぶと阿修羅の目と何かの鳥の紋章が点滅した。 そして、重い低音の声が謁見の間に木霊した。 『エンマァアアアッ!! 我が野望、現世征服の進行を報告せよ…悪霊参謀カーシャ~………?』 カーシャと呼ばれた褐色の女は、少し頭を下げお辞儀をするとニヤリと笑った。
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