第三話:超弩級の相棒

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場所は変わりオフィスビルが 建ち並ぶ西新宿っぽい場所に 二体の影が現れた。 『ギコギコギコ…… 此処が現世か…ぶった斬り甲斐が有りそうだな~二号!!』 鋸型の剣を担いだ赤い怨念獣は、悪党らしい高笑いをしながら背後に居る青い怨念獣に話し掛けた。 『そうだな~一号』 明らかにやる気の無い青い怨念獣に一号と呼ばれた赤い怨念獣は、ガクリと肩を落とした。 『ちょっ、やる気だそうよ 気分出してんだからさ~二号』 『だってよ~俺らデスペランとか言う奴を始末しに来たのに……何処だよ此処?』 この二体の怨念獣、 ノコギラー兄弟は対デスペラン専用に創生された戦闘特化型の怨念獣である。 戦闘特化型である為 戦闘能力は、ずば抜けていた。 『意気込んで来たのに座標間違えるなんてさ…… 死んじゃおかな~俺』 『ちょっと、何を平然と不吉な事言ってんの! 情緒不安定にも程があるぞ!』 戦闘能力は高いが精神面が弱いのが欠点であるが……。
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