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街を破壊するノコギラーの二人であったが二号は、また鬱になっていた。
『あのさ~勢いで街壊してるけど……デスペランって奴、
来ないじゃんかよ……一号?』
『う~ん、街壊せば来るかと踏んでたんだけどな~』
『ハア~やっぱり駄目じゃんか
こんな事になるんだったら、
一号死ねばいいのに』
『何で俺っ!?
しれっと何言ってんの!!』
拗ねる二号に怒る一号
とその時だった。
崩れた瓦礫の中から少女がビクビクしながら兎のぬいぐるみを片手に現れた。
『ほら、二号
デスペランが来る前にあのガキで暇つぶししようぜ?』
『……ハア、ガキで暇つぶしか
良いよ、すぐに終わりそうだけどね』
二号は、口元を歪め少女に
ゆっくりと近付いて行く。
少女は恐怖に震えへたり込んだ。
『さぁて、お嬢ちゃん?
腕や足斬っちゃうけどガマンしてね?
死んだらつまんないからさ?』
二号はそう不気味に言うと鋸を振り上げたその時、
光の粒子が少女を包み込み
二号を跳ね退けると歩道橋の上に着地した。
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