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ため息を吐き沈む死郎の様子を死神は、ポンと肩を叩いた。
顔を上げた死郎の顔は、
目に涙を溜めていた。
「あ~まあ、死って言うのは
金持ちだろうが貧乏人だろうが平等にやってくるんだし……」
とフォローにもならないフォローを入れる死神だったが
その途端に死郎は、いきなり死神に抱き付き泣き出した。
「今日から新学期なのに…
高二になっていきなり二ページで死ぬって……あんまりじゃねえかぁ~!!!!」
涙と鼻水で黒装束をグシャグシャにしながら死神を見上げた。
仮面越しに引きつった笑顔をする死神は、引き離そうと腕に力を入れながら、
「離……せ!!
まだお前には、生き返るチャンスがある…んだよ………!!」
その言葉に死郎は、抱きついたままエッ?と顔を上げた。
「生き返る…チャンス?」
「そうだ、生き返るチャンスだ
ってか離れろ…撃つぞ」
銃を額に押し付けられ死郎は、鼻水が糸を引きながら死神から離れた。
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