誕生日

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フィリスは静かに口を開く.....   「あなたよくその子を護ってくれたわ、ありがとう。その子が生きていけるなら、私はどこでも生活するわ。」   「フィリス....」 「家族一緒に暮らせる事以上に幸せな事はない♪、クリス本当にありがとう...」 フィリスの瞳にはうっすらと涙がうかんでいた.. 「とうさ~ん!かあさ~ん!」   「おっ、わんぱく坊主は外にいたのか?」 クリスはドアの方に眼をやる... その時フィリスは呟いた... 「ソイルはこの事をどう受け止める?あの子はどう思うのかしら....」 「フィリス大丈夫、ソイルは私たちの子供...受け止めるまでは時間がかかるかもしれない...」 「クリス....」 「でも受け入れるさ、私はあまり心配はしていないさ♪」 クリスの顔には笑顔が浮かんでいた。 「そうね♪私の思い過ごしだわ。クリスありがとう」 フィリスの顔にも笑顔が戻っていた。 その時! 「ただいま!!♪」 「おかえりソイル」 帰ってきた子供、グラシアス家長男『ソイル・グラシアス』 歳は10才ながら護衛隊の隊員で、剣の腕は成人に負ける事はまずなかった。性格は明るく、右の瞳は蒼く輝いている。
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