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始まりの場所で
夕暮れ時の屋上…そこには一面、茜色の世界が広がっていた
赤く染まったシーツ
少し紫がかった雲
そして、手摺にもたれながら俺は夕陽をぼんやりと見つめる
……正直、ここにはいい思い出がない
俺が生まれて初めて告白した場所
そして、初めて失恋した場所
どうして俺はここを再び選んでしまったんだ?
…それは自分でもわからない
ただ一つ、言えることは……
あの日の思い出に別れを告げたい
そして、俺は………
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