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ガコォォォ・・・ン・・・
ウィィィー・・・
いきなり、創造装置は動きだした.
「なんだ!何が起こってる!」
研究者の誰かが叫んだ.
「創造装置のエネルギー送り先の座標が狂わされてます!」
その管轄は・・・3HE.
「3HE!貴様!!何をしていたんだ!!」
3HEは不気味な笑いを浮かべて言う.
「・・・さぁねぇ?私は何をしたのか?・・・・そうですねぇ、あなた方の幼稚な計算を修正し、ここまでこぎつけてやった.違いますか?」
「・・・!!?」
科学者達は声になっていない悲鳴を上げた.
「大変です!エネルギー送り先の座標を特定しました・・!!この研究所の・・・ど真ん中です!!!」
「・・・・!!!!??」
またも、声にならぬ絶叫.
「修正しろ!早く!!」
「何重にもプロテクトが掛けられていて、とてもあと1分とちょっとでは不可能です!!!」
「3HE!貴様!早く直せ!!死にたいのか!?」
またあの顔.・・・「呆れた」・・・の顔.
「良いんですよ、これで.私がここに来た理由はこれで果たせた.」
「どういうことだ!?」
クスクス・・・男はとても我慢できない、というように、静かに笑い声を漏らした.
「私の名前.『3HE』.それは私に占める、一番大きな感情なのです.ほら、パソコンのキーボードを見なさいよ.
3-H-E.
その右下に書かれている、ひらがなを.」
「・・・!まさか、貴様、それだけのために・・・!」
そして、装置は唸りはじめた.
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