寝床

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今日も体が痛い…ここ数カ月、朝ゎ、こんな調子だ。 夜が遅い訳でわない。眠りゎ深い方だと思う。 手首をさすりながら、今から始まる一日を、憂鬱に思う… 部屋に似合わない白いテーブルにゎ、昨晩残したヤキソバがある… 朝ゎ、食欲がないが、一口食べてみる。 「マズッ…」冷蔵庫にゎ、何とか冷えた水があった、口を潤す事ゎ出来た。 「ングッ、ングッ…ふーっ」 渇いた喉に、パサついた麺ゎ、やっぱり通らないもんだ…。朝から、無駄な体力使ったな。 一応、人並みに世間の目ゎ、気になる方だと思う。朝のシャワーと歯磨きゎ、しっかりやって行く。このお陰で、寝坊をした事がない。 ありがたい世間体だ。 「んじゃ、行くかな」 朝のニュース番組のコーナーで、時間を決めている。内容ゎ、入ってこなくても構わない。ただの時計代わりだ。 「行ってきまーす」覇気のない声で、誰も居ない部屋に、言葉を残す。 これも、日課だ…。 古びた手摺りに、やたらときしむ鉄の階段を降りて行くと、朝の静けさに足音だけが響く。 『ボロアパートにも、程があるよなぁ…。ココに住み続けてたら、彼女なんて出来ないよなぁ…』 彼女が出来ない理由を、他へ向けて、自分を振り返る事なんて、絶対にしない。フッと気付くと、駐車場へ向かう途中でチンピラオヤジが立っていた…。
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