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「これ、何?」
ハルカも状況を理解できないでいるようだ。
「………さあ…?」
僕もさすがに不安の色を隠せない。
「とにかくロビーに行こう。」
そう言って僕が席を立った時だ。
「牧瀬アラタさんと大久保ハルカさんですね?」
五人くらいの防護服を着た人が僕たちに話かけてきた。
「………ええ、そうですが?」
ハルカは座ったまま、立ち上がった僕の袖を小さく掴んでいる。
「あなた方お二人はこちらに来ていただきます。」
防護服を着た連中が僕たちを取り囲んだ。
「なぜ?理由を説明していただけますか?」
なぜか自分でも驚くほど冷静に聞き返した。
「それも含め、こちらでお話いたしますので。」
ハルカを連れて突破することはできた。しかし状況を知るのが先だと考え、僕たちは素直に彼らの案内どおりに喫茶店を出た。
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