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こいつらにとって、ハルカさえ監禁できたら感染は抑えられる。感染さえしないのであれば、研究こそしてもワクチンを精製する必要はないのではないか?
いろいろ考えているうちに、ヘリコプターはとあるビルの屋上に着陸した。
「さ、どうぞこちらに。」
防護服の人に囲まれたまま、僕たちはヘリコプターを降りた。
僕たちが降りた後、消火器のようなものでヘリコプターを消毒していたのが見えた。
屋上からエレベーターで地下に降りる。
エレベーター内でも、防護服の連中は僕たちを囲む。
エレベーターが二階を通り過ぎた瞬間、僕は無理矢理手を伸ばし、一階のボタンを押した。
「なっ!!!?」
エレベーターはすぐに一階に到着し、ドアが開く。と、同時に僕はハルカの手を握り防護服の連中をはねのけエレベーターを降りた。
「こら!!!!待て!!!!」
幸い、出入口はエレベーターから見える場所にあったため、ハルカを連れて外に飛び出した。
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