大空と太陽と少年

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この青い大空と太陽に 僕は手を差し伸べた…。 いつも窓越しで大空と太陽を 見ていた。 太陽が顔を出している時に 子供は元気良く遊んでいたね。  そして、太陽のぬくもりを 感じるんだろう。 でも、僕はぬくもりを 感じる事はできない…。   持病のせいで外には出られない。 だから、僕の友達は星と 星達と一緒に顔を出す お月様だけなんだ…。   朝になる度に 「僕もみんなと学校へ行きたい。 みんなと遊びたい…。」 と思っていた…。 僕はいつも自分の持病を 恨んだ…。   でも、いつかきっと 青い大空と太陽の下で みんなと学校へ行き、 みんなと遊ぶんだ!!   そう、いつも願っていた…。 お医者さんには 「少しなら外出しても大丈夫だよ」と言われた。 僕はおもわず涙がこぼれた。 あの青い大空と太陽の下で 遊べると思ったから…   そして太陽のぬくもりを 感じられると思ったから… だから僕はこの青い大空と 太陽に手を差し伸べたんだ!!   いつまでも太陽のぬくもりを 感じていたい。 そしてこの幸せがいつまでも 続きますように…  
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