2.仲直りしましょ?

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「うわ…」 「凄いでしょう、体まで震えるくらいの音…」 どちらかと言えばもはや衝撃に近い。ビリビリと全てが震えていた。 そして、鐘は十二回鳴ると音を止めた。 「すっごぉい…」 「えへへ、楽しんでいただけて嬉しいです」 「うん、びっくりしたよ!ありがとう零也くん!」 感動の余韻が残るなか、二人は昼食を取り始めた。 「次はどこに行くの?」 「えっとですね?高天原公園です」 「ま、またずいぶん大仰な名前だね。高天原って天照大神が治める神の国だよ?」 「そうなんですか?とてもいいところなのに何故か誰も来ないんですよ」 そうか、そんな意味があったのか。思いながらサンドイッチを頬張る零也。もきゅもきゅと口を動かしながら思う。 僕はサンドイッチだからいいけどクリームリゾットにオレンジジュースはなかったかな? 「散葉さ…」 「あ、これ美味しいね?蜜柑の絞り汁?」 「…はい、一応、柑橘類です」 気に入ってるんならいいか。 考えを止めて零也は再度、サンドイッチを頬張った。
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