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「さてそろそろ麻雀やろっか」
飲み始めてから2時間が経ち、日付は変わって深夜1時。
いきなり中野が口を開いて言った。
ここまでずっと酒飲み続けたからみんな忘れてると思ってたのに…。
今からやったら寝るの何時になるんだろ?
明日日曜だけど朝からバイトあるんだぞ。
「やろぉぉー!えっと、まずコタツの上にある缶を片付けてー…あり?なんか体がふらつくぅ~」
「千波、俺が片付けるからお前は座っとけって」
コタツの上を片付けようとする千波は千鳥足でふらふらしていた。
その危なっかしい千波の体を支えつつ、ゆっくり腰を下ろさせた。
それにしても凄い酔ってんな。俺も結構ふらつくけど。
「あー。ゆーくん、千波のお腹触ったぁー。セクハラだー、腹だけに」
誰がそんなギャグを言えと?
しかも自分で言って自分でウケてるし。
「さぁ、千波の胸に飛び込んでおいで?」
脈絡もなしに千波は両手を左右いっぱいに開いて、俺が飛び込むのを今か今かと待ちわびている。
…行かないよ。
酒が入ってるとは言ってもそんなことはしないから。
「きゃーーっ。ゆーくんに吸い込まれるぅー」
俺が行く気が無いのを察してか、千波が逆に俺に抱きついて来た。
つーか吸い込まねーよ。どちらかと言うと吸い寄せるだろ。
…いや、そういう問題でもねぇわ。
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