出逢いの雨

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俺の名前は神崎悠二。 年は今19で、大学一年生。小柄な体型か、童顔なせいでいつも実年齢より下に見られることが多い。 こんな無駄話はさておいて、今は下校中。 左手で自転車でのハンドルを握り右手で傘を手にして雨の中、帰宅している途中だ。 「寒いな…」 まだ10月だと言っても雨に濡れた手は寒さを覚える。 そして自分の借りているアパートに近いところまで来ると一人の女の子がこっちの方に歩いているのが見えた。 「あれ……?」 その女の子はこの雨の中、何故か傘も持たずただ雨にうたれている。 「……………」 その姿を黙って見てるのは耐えられなく、その子の近くに行くように自転車をこぎ進める。 女の子の真横に来た。
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