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まだ少し肌寒い春の朝
コーヒーの香りで目覚める
「ふぁあー…おはようございます」
眠たい目を擦りながら自分の部屋から出てくる綾菜は椅子に座ると母から出されたコーヒーに砂糖とミルクを入れる
綾菜は甘党だからこれくらいしないとコーヒーが飲めないからだ
「朝はちゃんと食べないといけないのよ? 」
綾菜の母は焼けたトーストを綾菜に出す
毎日の習慣
綾菜が住む白石家は比較的裕福な方だった
父はかの有名なCrossreadコーポレーションに勤めていたし、
母は母でどこだかっていう研究所で働いてる
そのかいあって
いや、
そのせいで
あまり家にいる事が少なく、こうして一緒に食事をする事は珍しかったのだ
綾菜は久しぶりに父と母と共に食事をとった
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