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私、綾瀬 瑠美は、普通の女の子だった。
顔も頭もスポーツも、中の上って感じかな。
高校入学を控え、未だに、恋という恋をしたことがない。
好きってなんだ?
付き合うってなんだ?
っていう感じ。
まぁ…高校に行ったら、恋出来るかな!?
彼氏出来るかな!?なんて思ってた。
入学してすぐ、廊下を歩いて驚いた。
うーん…中学と違ってイケメン揃いではないか…
私の入学した高校は、文武両道の進学校。
進学率は高いし、インターハイ出場の部活がたくさんある。
だから、スポーツの得意な男の子達であふれていた。
うーん…さすがだな…。
数日間、学校内をウロウロとみんなでしていたが、前の方に頭一つ飛び抜けていた男の子がいた。
彼が通った後、女の子達はざわついていた。
これは、すごいな…なんて思っていた時、突然後ろから声がした
「マサッ!」
その時、その長身の男の子が振り向いた。
…
人は、びっくりしすぎると声が出なくなるというのは、本当だ。
男の子の顔を見て、こんな気持ちになったのは初めてだった。
あまりにも整った顔立ちだった
みとれてしまった
完全に一目惚れだった…
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