1章 惑星ロークの崩壊~宇宙への旅立ち~

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 惑星ローク、神聖ムーア帝国、帝都クラトス。この町の中央にある、王城の中に、ラティはいた。 「あれから、もう15年か……。ロニキスさんたちは、元気かな……」 ラティは、玉座に腰掛けながら、15年前の戦いを、思い出していた。 そこに、ミリーが、やって来た。  ラティとミリーは、かつて、魔王アスモデウスを、倒した、12人の英雄の一人だった。  15年前、ロニキスとイリアとともに、惑星ストリームにある、時の門『タイム・ゲート』を使い、300年前のロークにやって来たのだった。 そこで、出合った、仲間とともに、アスモデウスを倒したのである。 「ラティ~!」 「ミリーか………。どうかしたのか?」 「じ、実は、た、大変なの」 「落ち着けよ、ミリー。何が、大変なんだ?」 「町が燃えているの」 「な、何だって!?」 ラティは、慌てて、玉座から、立ち上がると、バルコニーに出て、城下町を見た。 すると、本当に町が、燃えていた。 「こ、これは!?」 「だから、言ったじゃない」 「………しかし、これは!?」 ラティが、町の様子をよく見ると、所々に魔物らしき者たちが、町の人々を、襲っていた。
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