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子牛が生まれた。
私の仕事。
初乳を飲ませて、ワラで身体を拭いて。
「沢山飲んで、頑張れ」とナデナデ…。しばらくすると立とうと踏ん張る。何回も転んでは立ち、立っては転び。やがて、プルプルしながら立ち上がる。「よしよし、エライねぇ…お利口だよ❤」とほめて、またナデナデ。そうして、牛の一生が始まる。家は余所から牛は購入しない。家で生まれた子牛を育てて親牛に育て上げて牛乳を搾る。一番安心だから。大きくなるスピードこそは違うけれど、人間の子供と対して変わりはない。メスは大人になれば、牛乳を出すようになるので、手塩にかけて育てる。
オスは飼わない。
1週間牛乳飲ませて、体重があれば、農協へ売却。売却されたオスは肥育牧場へ行って虚勢されて、肥育にかけられ、お肉になる。私は命をもらって生きていくから、「ありがとう」の気持ちを良く娘に教えてあげたっけ。牛ばかりではなく、色々な物の命をもらってるよって。
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