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さて…生まれたメス牛は、家でずっと飼う。大きくなってくると、ツノが生えてくる。
除角と言って、ツノを切って、コテで焼いて生えて来ないようにする。飼う方の都合と、牛のケガを防ぐため。そうこうしてる内に、身体が大人になって来る。
発情が来る様になる。授精の時期。
人工授精で授精する。分娩の都合があるので負担にならないように種牛選んで。
月が満ちて分娩する。乳牛としての、デビュー。
これから一生のほとんどを妊娠して、すごす。当然、子牛は没収。可哀想だけど、乳が取れないので仕方ない。代わりに、母ちゃんが面倒見るのさ。
そして、毎年子牛を産ませて、乳を搾る。
月日は流れて、年を取ってくる。子牛を生む事が出来なくなり、乳も出なくなる。
そうなると、廃牛となり「ご苦労様でした😢」と、肉に出すんだよ。肉は精肉よりも、ソーセージやハンバーグ、ペットフードになるとか…。すっかり、婆さんになってしまって。出て行く時「ご苦労様だったな…すまんな」と声をかけて出すんだけど…。大きな瞳で切なそうに見つめられて、中には、「ポロリ」と涙を流すヤツも居る。スマナイと思いながら出すんだ…😢
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