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「お姉ちゃん!起きて!」
そう言ってお姉ちゃん
の体を揺するのは 今年中学三年生に
なったばかりの山本りか
「んん… もうちょっと」
いっつも寝起きが悪い
この人は 私のお姉ちゃん
高校二年生の山本あや
「もう…」
私はため息をつき
お姉ちゃんの部屋を出る
「お母さん!お姉ちゃん起きないよー… てか私、学校遅刻するから行くね!」
階段を駆けおりながら
リビングにいるお母さんにそう言う
「いってらっしゃい」
優しいお母さんの声を
聞くと同時に カバンを持ち
家を飛び出す。
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