第一章 扉は開く

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ガラッ 結羽が教室に入るなり直毅の机に一直線に来た 「どうした?」 「今日は、直毅だけ来て」 「何故だ?」 「いいから!」 「わ、わかった」 「結羽の奴・・・ちょっとムキになってたね」 「後で直毅をつけてみよう」 そして放課後 「じゃあ、いつもの公園で」 「わかった」 「よし、作戦決行よ!」 「結羽・・・何の話だろうな・・・」 (っていうかあいつらなにやってるんだ?俺の後をこそこそついてきて) 公園にて 「来たわね・・・」 「結羽、今日は何をするんだ?」 すると、結羽は手を差し出した 「握って」 「はぁ?」 「いいから!」 結羽は赤面―――しているわけでもなく何だか、急いでいるように見える。 「わ、わかったよ」 直毅が手を握った瞬間、周りが眩く輝き、両足の接地感がなくなった 「うわっ!二人が消えた!?!」 「どこに行ったんだ?」 「わからない・・・でも、待っていても始まらない。探そう」
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