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いつの間にか僕と並んで歩いている人がいる
顔を横に動かすと
世界一見たい笑顔がそこにあった
僕は眼から星が出た
チカチカチカチカチカ
彼女は笑って僕の手を引いて走り出した
夢から覚めない僕は耳が焼け切れる程に顔を赤らめ
君の手を握りしめた
着いたのは
体育館の裏でもなく
伝説の桜の木の下でもなかった
僕らが三年間共有した空間だった
誰にも見られないように
僕らは階段の踊り場でキスをした
彼女と同じでありたい
彼女が僕と同じ名字になった
同じ布団で眠った
同じ朝を迎えた
同じご飯を食べた
同じお風呂へ入った
当然同じ日に籍を入れた
みんな彼女と同じになった
そう
違う事なんか一つだけで十分だよ
違う事なんか一つだけ
僕が男で
彼女が女
違う事なんか一つだけで十分だよ
違う事なんか一つだけ
違う事なんか一つだけ
同じ未来を共に歩こう
同じ人間が
同じ世界で
同じ時間軸の中で
同じ二酸化炭素を吐き
同じ酸素を吸い込み
違う事なんか一つだけ
違う事なんか一つだけ
違う事なんか
一つだけで十分だよ
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