時間が動きだす日~朝~

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雄自信も両親の事についてあまり深くは知らない。 両親がどんな人だったのか考える事はあるが、そんな事を知っても意味はないと思っていた。 過去を知るよりも、今お世話になっているお婆ちゃんがいればそれで良かった。 そもそも、お婆ちゃんは事故についてだけでなく、両親についてさえ詳しく語ろうとはしなかった。 食事を済ませ、準備を整えいつもと同じように学校へ向かう。 (また今日もいつもと変わんねーんだろ…) 雄は最近この「いつも」や「平凡」という言葉に嫌気がさしていた。 そんな人生や自分が嫌いだった。
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