帰り道

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屋上に着くと,あたりを見回した。 すると,見覚えのある背中がある…。 「はあ,はあ,翔~‼。」 小百合は,その背中に向かって叫んだ。 屋上から,街を眺めていた,武田翔がこちらを振り返った。 「あれ?さゆじゃん,よくここって分かったね」 「はあ~クラスの人から聞いたの,それより帰ろう。」 息を整えながら,小百合は言った。 すると,翔はニッコリ微笑んだ。 「ああ,帰ろう。」 その日の夕日は綺麗だった。 その夕日に照らされた,アスファルトは,いつもと違う色に見えた。 アスファルトの上を二人乗りしながら,走っていく。
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