17人が本棚に入れています
本棚に追加
屋上に着くと,あたりを見回した。
すると,見覚えのある背中がある…。
「はあ,はあ,翔~‼。」
小百合は,その背中に向かって叫んだ。
屋上から,街を眺めていた,武田翔がこちらを振り返った。
「あれ?さゆじゃん,よくここって分かったね」
「はあ~クラスの人から聞いたの,それより帰ろう。」
息を整えながら,小百合は言った。
すると,翔はニッコリ微笑んだ。
「ああ,帰ろう。」
その日の夕日は綺麗だった。
その夕日に照らされた,アスファルトは,いつもと違う色に見えた。
アスファルトの上を二人乗りしながら,走っていく。
最初のコメントを投稿しよう!