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思い返すと、昔からそうだった気がする。 生きることに意味を求めたり、自分自身を見失ったり。 そうやって何がしたいかもわからずに、何が欲しいかもわからずに。 いつも確かな道を探して。だけどそこに答えはなくて。 生きることに意味はいらない。生きることが意味だから。 自分自身を見失って、悩んで迷って探してる自分が自身だから。 最近、ちょっといいことがあった。それをいいことだと思える自分がいた。 だから、何がしたくて何が欲しいかもちょっとだけわかった。 目に見える確かな実数よりも、目に見えない架空要素を。 それは言うなれば漸近線。2つの間に真っ直ぐ伸びる一本の光。 長い間気付かなかった虚数単位を、今はこんなにも信じられる。
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