正夢

11/13
前へ
/23ページ
次へ
クス クスッ....。   今日和、お姉ちゃん....。 今日も来たの? コレで何回目? まぁ、いいけど。 まぁ、いいんだけど、“早く帰りなよ”         **********   女の子がいた。 忠告して消えた。 でも、帰るって何処に? 現実に帰れってコト? わからないなぁ、私に帰える場所なんて、ないはずなのに.....。       **********       浅い夢から覚めた私は、何故か泣いていた。 意味もわからず、何故か泣いていた。   「なんで.......泣いてんの?」   ゴシゴシと流れた涙を拭い、顔を洗いにいこうとしたその時――――。   『お姉ちゃん、なんで泣いてるの?』   夢に出てきた女の子がいた。   『ねぇ、なんで?』   「しっ知らないッ、起きたら涙が.....」   『帰る場所がないからじゃないの?お姉ちゃん、そう言ってたよね?』   確かに夢ではそんなコトを言った気がしなくもないケド......。   「なんで居るの?」   そんなコトより、この子が此処にいることの方が気になって仕方ない。 私は重ねていった。   「なんで居るの?」       。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加