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クス
クスッ....。
今日和、お姉ちゃん....。
今日も来たの?
コレで何回目?
まぁ、いいけど。
まぁ、いいんだけど、“早く帰りなよ”
**********
女の子がいた。
忠告して消えた。
でも、帰るって何処に?
現実に帰れってコト?
わからないなぁ、私に帰える場所なんて、ないはずなのに.....。
**********
浅い夢から覚めた私は、何故か泣いていた。
意味もわからず、何故か泣いていた。
「なんで.......泣いてんの?」
ゴシゴシと流れた涙を拭い、顔を洗いにいこうとしたその時――――。
『お姉ちゃん、なんで泣いてるの?』
夢に出てきた女の子がいた。
『ねぇ、なんで?』
「しっ知らないッ、起きたら涙が.....」
『帰る場所がないからじゃないの?お姉ちゃん、そう言ってたよね?』
確かに夢ではそんなコトを言った気がしなくもないケド......。
「なんで居るの?」
そんなコトより、この子が此処にいることの方が気になって仕方ない。
私は重ねていった。
「なんで居るの?」
。
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