正夢

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『さぁ。』   女の子はそう言ってどこかに走って行ってしまった。   「なんなの?あの子.....。」   クスクス笑いながら、走って行ってしまった女の子、なんで居るの?       ***********   一つ一つの出来事すべてが夢に思えてしまうのはきっと、私がまだ夢の中にいるから。 そう思えてしまうのはきっと、私が夢を望んでいるから.....   だから、きっと、私が私に殺されるのだって夢.....。 全部、夢。   今、私の前に私がいるのだって夢。     **********     『バイバイ、お姉ちゃん......』   囁いて、私が私に刃物を突き立てる。 見えたのは、あのカッター。   鮮血の匂い 鉄臭くて、紅くて、綺麗で.......。   痛くて......。       。
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