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「《夜羅盗賊団》首領夜羅 魔貴確かにその身柄確保させてもらった」
厳格そうな男と先程の女が話している
「これが証明書だ!受付で換金してくれ」
「ありがとう、一守」
弥生はそういうと一守が差し出した書類を受け取る
「なぁ[ブラックウイング]を辞めてうちで働く気は無いのか?お前の実力ならかなり上までいけると思うんだけど」
「イヤよ!あたしの夢は[ブラックウイング]をS級ギルドにする事、そっちこそ協会の犬なんて辞めてうちに来てくんない?今、人手が足りなくて困ってるんだけど」
一守の誘いに笑顔で返す
既に何度も繰り返された会話
一守が誘っては弥生が笑顔で断っていた
「そうか、ほかの仕事もあるし、じゃあまた今度な」
一守は弥生に背をむけ奥の部屋に向かって歩いていく
「またね!」
支部長室へ入っていく一守の背中に向かって声をかけ弥生も受付に向かった
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