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月日は流れ、大晦日に生まれた赤ちゃんもマッチ売りの少女と同じ年頃になりました。
かの日の青年もとても優しく大切にしてくれて、すくすくと大きくなりました。
しかし結婚し家族ができてからは、少女に冷たく当たるようになってしまいました。
「カエルの子はカエルと言ったものだが、娼婦の子は娼婦だな」
少女はまだ、その言葉の意味はわかりません。
しかしマッチをたくさん売ってお金をたくさん持って帰れば、元の優しい青年が待っていてくれるのを少女は知っていました。
少女はお母さんの形見のマッチかごとずきんをかぶると、冷えた街にでていきました。
~fin~
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