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…売りの少女
とても寒い冬の夜の日、街角でマッチを売る一人の少女がいました。
ライターが普及した今の時代に、マッチを買う人は誰もいません。
くる日もくる日も手ぶらで家に帰っては、お母さんにぶたれる毎日でした。
やがて世間ではクリスマスをむかえ、目の前を通り過ぎる人たちの右手にはケーキ、左手にはプレゼントを持って嬉しそうに家路へと向かっているのでしょう。
しかし少女はいつもと変わらずに、同じ場所でマッチを売っていました。
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