第一章「ウザいとか傷付くよね」

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俺ははまらから手紙を奪い取ると、それを袴の懐に突っ込んだ。これ以上はまらに持たせていたら、本当に読みかねん。   「餅の手紙~……」   「黙れ。人様の手紙を勝手に読むなど言語道断。この手紙は俺が預からせてもらう。」   「俺が読むの~……」   「駄目だっ!!」           あぁもうホントにウザい。           「またウザいって言ったぁぁぁ」   だから心読んで傷付くのはやめろってば。 俺は、泣きながら腕を振り回してパンチしてくるはまらのみぞおちに、一撃を食らわせた。それから、気絶したコイツを居間まで運ぶ。本当に手間の掛かる奴だ。
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