4人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の一言によって、はまらは押入れの中で泣き出してしまった。でも、もういい。コイツならきっとすぐに立ち直るだろう。腹が減れば出て来て芽護様にご飯をねだるはずだ。
ピンポーン
俺がもそもそと白い飯を掻き込んでいると、玄関のチャイムの音が響いた。どうやら芽護様はまだ気付いていないらしい。
気付いておいて無視。というのはさすがに駄目だろうと、俺は芽護様の代わりに玄関に出て手紙を受け取った。白い封筒に、宛名が書いてある。差出人は………乃亜恋苺?何て読むのかさっぱり分からん。そもそも、この宛名も分からない。住所は合っているのに、この宛名には聞き覚えがない。ここには、芽護様とはまら……そして俺。三人しかいないはずなのに。
「響……灘……?」
この名は、一体誰のものなのだろう。
最初のコメントを投稿しよう!