第一章「ウザいとか傷付くよね」

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俺の一言によって、はまらは押入れの中で泣き出してしまった。でも、もういい。コイツならきっとすぐに立ち直るだろう。腹が減れば出て来て芽護様にご飯をねだるはずだ。   ピンポーン   俺がもそもそと白い飯を掻き込んでいると、玄関のチャイムの音が響いた。どうやら芽護様はまだ気付いていないらしい。 気付いておいて無視。というのはさすがに駄目だろうと、俺は芽護様の代わりに玄関に出て手紙を受け取った。白い封筒に、宛名が書いてある。差出人は………乃亜恋苺?何て読むのかさっぱり分からん。そもそも、この宛名も分からない。住所は合っているのに、この宛名には聞き覚えがない。ここには、芽護様とはまら……そして俺。三人しかいないはずなのに。   「響……灘……?」   この名は、一体誰のものなのだろう。
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