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……まあ、いくら動物好きな俺だって、真後ろに得体の知れない馬鹿でかいトカゲみたいなのがいたら―――流石にビビるよ、うん。
で、パニック起こしてそいつから逃げ惑ったあげく疲れ果てて、もういい加減に撒けただろうと思って、休憩していたわけですよ。
…よし、回想終わり!
そろそろ家に帰るかな……
…もう本来帰る予定時間より50分も遅れてるし。
母さん怒ってるだろうな……
そう思いつつ立ち上がった俺の背中を
コツコツ
と誰かが小突いた。
……おかしいな、壁を背にしてずっと座ってたはず……な…の…に…
(…………ま、……………まさか………………)
そう思って振り向いた俺の視線の先にいたのは………
撒いたはずのトカゲだった。
俺が回想している間にぶち開けたのだろう、
壁には大穴が空いている。
しかも、今回は俺に大口を開けて待ち構えているときた。
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