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タケシからその夜
電話が鳴りまくった。
あたしは
どうでもいい気持ちのまま電話にでた。
「…」
あたしは無言だ。
「悠?…ごめん…」
今更謝られて
どうしろって言うんだろう。
「悠、話聞いて欲しいんだ。都合のいいのはわかってるんだけど…」
ふざけた言葉に
返す言葉もない。
ねぇ、タケシ…
あたしはあなたの
なんだったの?
だけどそんな無言のあたしに
タケシはずっと話掛けた。
二時間も過ぎて
聞いてないかも知れない
電話越しのあたしに
必死に話し掛けるタケシを
可愛そうだと思い始めていた。
「じゃあ、迎えに来て。」
あたしは
小さな声でそう言った…
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