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奴ら
私「奴らって?魔物って?」
靖二「お!奴らが来た!あそこを見ろ!」
靖二は学校の外を見た。私たちも靖二と同じ方を見る。
窓から見えるのは、山と畑と道。山から何か黒い影のような物が出てきた。
その黒い影のような物は形こそ人間のようだが煙のようにモヤモヤとしている。そして奴らの手には刀が握られていた。
私「なんなんだ!?あれが奴らか?」
山から出てきた《奴ら》は一体だけ・・・
すると道を走って逃げていた一人が《奴ら》が現われると振り返り奴らに向っていった。
手には鍬(くわ)が握られていた。
又六「あれは壮介じゃないか!?阿呆(あほう)じゃ・・・」
どうやら又六の知り合いのようだ。又六はぐったりと落ち込んだ。
壮介と呼ばれた男は《奴ら》に挑んだ
壮介は鍬をブン回し威嚇しているようだ
《奴ら》は鍬を避けながら刀を振り上げた
壮介の鍬は《奴ら》の肩に当たった
靖二「やった!!」
鍬が当たった部分から下、肩から手にかけて、ポロっと落ちた
《奴ら》の体はまるで粘土で出来ているようだった
壮介は必死で鍬をブン回した
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